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林業労働力確保支援センター

林業の仕事とは

1 人工林を育てる作業

① 造林
◆地ごしらえ
=  伐出後に林地に残された幹の先端部(末木)や枝(枝条)、刈り払われた低木や草本などを植栽しやすいように整理、配列する作業です。
◆植え付け
=  苗木(山行苗木)を林地に植える作業です。
植え付けは、主に春(4~5月)行われますが、秋(11月)に行われる場合もあります。

ヒノキ苗木植付作業
② 初期保育
◆下刈
=  目的樹種(植え付けした樹種)を植栽した後、目的樹種が種間競争に打ち勝てるように、目的樹種の生育を阻害する植物を刈り払う作業で、一般に植付け後数年間行います。植物の生育が旺盛な夏に行われます。
炎天下での作業が主になりますので水分補給が重要です。また、蜂の活動時期なので蜂刺されに注意が必要です。

刈払機での下刈作業
◆つる切り
=  目的樹種の成長を阻害するつるを刈り取ったり、取り除く作業です。
◆除伐
=  育成目的樹種の生育を妨げるかん木等の刈払い及び形質の悪い植栽木等を伐採する作業です。
一般に、下刈りを終了してから間伐を行うまでの作業です。
◆雪起こし
=  雪圧などによって倒伏した幼齢木を起こし、縄などで固定し(倒木起し)て木を通直に育てる作業です。
◆寒伏せ
=  目的樹種が冬場の寒さや乾燥で枯れるの防ぐため、梢端部を含む樹冠部分を土の中に伏込む作業です。
③ 枝打ち(枝落とし)
無節の良質材の生産を主目的として、枯れ枝やある高さまでの生枝をその付け根付近から除去する作業。
参考
     枝落としは、第1回目の枝打ちと呼び、一般的に高さ2m程度まで行う。
下枝が密集していると山火事の危険が高く、通風が悪く病虫害が発生しやすい。
また、作業効率が悪いために行う。
④ 間伐
混みすぎた森林を適正な密度で、健全な森林に導くために、また利用できる大きさに達した立木を徐々に収穫するために行う間引き作業です。
◆切捨間伐
(保育間伐)
=  目的樹種が混みだして、細長の木の集団になることを防ぐために、また形質優良木の成長を維持するために、まだ利用径級に達していない段階で形質不良木を主体に間引きを行う作業。
◆収入間伐
=  間伐木を搬出し、素材を販売して収入を得ることを目的とする間伐作業。
⑤ 主伐
更新を伴う伐採作業。
伐採の形態によって、皆伐、漸伐、択伐に区分される。
更新とは、伐採後に新たな苗木の植え付けや、樹木の天然力(芽吹きや種子) により新たに樹木が生育することをいいます。

2 高性能林業機械等を用いた素材生産作業システム

収入間伐や主伐により伐採し、丸太にした素材を原木市場等へ運搬して販売するなでの一連の作業です。

① チェンソーによる伐倒

スギ林の間伐作業
② スイングヤーダによる全幹集材作業

機械にウインチが付けられ、アームを利用して伐採された木をそのまま作業道まで引き出す機械です
③ プロセッサによる造材作業

伐採した木を決められた長さの丸太にする機械です。
アームで木をつかみ、切る機能が付けられています。
④ フォワーダによる集材、運材作業

丸太を集めて、大型トラックが積み込む場所まで運搬する作業です。
運搬車に丸太をつかむアームが付いています。
⑤ トラック運搬

集積された丸太を、原木市場まで運びます。
⑥ 原木市場

3 天然林を育てる作業

◆天然下種更新
(保育間伐)
=  母樹から種子を散布させて、自然に生えてくる稚樹、あるいはすでに生えている稚樹を利用する更新方法。
◆萌芽更新
=  切り株から発生する萌芽枝を成長させる更新方法。
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